HSSTのメカニズム
車体がレールから浮上
車体に取付られた電磁石が、下の方からレールに吸引しようとする力で浮上。そのままではレールに吸い付くため、電磁石とレールとの間が一定に保たれるようにセンサーで制御しています。 また、左右のズレに対しては、レール(∩字型)と電磁石(∪字型)との間の吸引力がそのズレを直す方向に働く力を利用しています。
リニアモーターで走行
リニアモーターとは、通常のモーターを平たくのばしたものです。普通のモーターが回転する力として使われるのに対し、リニアモーターは直進する力として働きます。つまり、モーターのコイル部分を車両側にとりつけ、回転モーターでは回転子に相当するアルミの筒を進行方向に引き延ばしてレールに取り付けたわけです。
モジュール
モジュールは鉄道車両の台車に相当するもので、浮上案内用の電磁石4台、リニアモーター1台、ブレーキ装置などを1つにまとめたものです。車両1両につき、100S型では6個、100L型では10個のモジュールが装着されています。この構造により、簡素な軌道や滑らかな走行ができるわけです。