HSSTのメカニズム

車体がレールから浮上

車体とレール車体に取付られた電磁石が、下の方からレールに吸引しようとする力で浮上。そのままではレールに吸い付くため、電磁石とレールとの間が一定に保たれるようにセンサーで制御しています。 また、左右のズレに対しては、レール(∩字型)と電磁石(∪字型)との間の吸引力がそのズレを直す方向に働く力を利用しています。
浮上の仕組み

リニアモーターで走行

リニアモーターとは、通常のモーターを平たくのばしたものです。普通のモーターが回転する力として使われるのに対し、リニアモーターは直進する力として働きます。つまり、モーターのコイル部分を車両側にとりつけ、回転モーターでは回転子に相当するアルミの筒を進行方向に引き延ばしてレールに取り付けたわけです。
リニアモーター 回転モーター

モジュール

モジュールは鉄道車両の台車に相当するもので、浮上案内用の電磁石4台、リニアモーター1台、ブレーキ装置などを1つにまとめたものです。車両1両につき、100S型では6個、100L型では10個のモジュールが装着されています。この構造により、簡素な軌道や滑らかな走行ができるわけです。
モジュールの構造モジュール

電磁石

浮上のための電磁石は、1つのモジュールに4個取り付けてあります。そこで使用する電気は、直流275Vです。また、停電時には車両が停車するまで浮上が維持できるようにバッテリーで補助しています。

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リニアモーター

リニアモーター

1つのモジュールに1個のリニアモーターが組み込まれ、100km/h走行が可能な性能を保持。その制御は、小型軽量のVVVFインバータ制御装置で行っています。

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集電装置

集電装置と電車線

車両に電気を送るための電車線はアルミニウムとステンレスを一体にしたものを使用し、車両の集電装置は高速時の集電もスムーズに対応できる構造となっています。

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レール

レール

レールは∩字型で、両側の「ハ」の部分をマグネットが吸引します。レールの上には、アルミのリアクションプレートがあり、リニアモーターの2次側となって車両の進む力を発生させます。

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